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知的戦闘力を高める独学の技法

今回は、知的戦闘力を高める独学の技法 本の紹介です。 表題のタイトルの本を読みましたが、とても勉強になったので内容の整理と共有を含めて書いてみたいと思います。 

(第一弾の記事で緊張しています)購入のきっかけは、下記のブログに紹介されていたことです。 女性の方のブログで、非常に聡明な印象を受けています。内容が気になった場合は下記も合わせてご参照いただければと思います。 

https://root-of-upward.hatenablog.com/ 


内容をピックすると、 

・知的生産力を上げる目的にフォーカスすると、インプットの戦略や本の読み方は決まる が私にとっては重要な内容でした。

 #独学の技法というタイトルではありますが、必ずしも独学に閉じた議論ではないです。 


どういうことかというと、 世の中には様々な本の読み方本があふれているが、どれも言っていることが違う。なぜかというと、本の読み方は目的によって異なるにもかかわらず、目的を定義しないままに読み方の議論に移ってしまうからだ。が著者の主張であり、同意です。(コンサル出身の方の主張だなと感じました)

そして、知的生産力が高いとはどういうことか?については「意思決定の質が上がる」ということだと。優れた意思決定は優れた行動につながり、優れた行動が優れた結果をもたらす、と。そのうえで重要なことが、ある未知の局面における意思決定のなかで、過去に得られたインプットから適切な示唆や洞察を引っ張ってくることができるか?です。

そのために、インプットは常に下記の加工をしておきたいよね、という議論が続きます。 ①抽象化を目指すべきである②抽象化した公理に普遍性があるかどうか確かめる(本では構造化と呼んでいる)③その内容を引き出せるようにしておく


また、こと“イノベーションを起こす“という目的に立った場合、読書の戦略としては、「テーマ」を主にせよ。と言っています。

何を言っているかというと、たとえば「心理学」というジャンルで読書を始めるよりも、「組織において権力はどのように発生して消滅するか?」といった”テーマ=問い“基準で読書をし、そのためのインプットは歴史でも、政治でも、文学でも、関連のありそうなジャンルから引っ張ってこい!ということです。

このように、ある問い・課題に対するインプットとしてジャンルをクロスオーバーさせるような考え方が、イノベーションを起こすうえでは重要です。 


下記、メモ 

・学習において重要なのは、「いかに情報を遮断するか」である新聞が重宝されていたような時代では何が起こっていたかというと、情報の量がそもそも少なかったために、知的生産性の向上に対してボトルネックが「情報の量」であった。一方現在は情報がオーバーフローしているため、「情報の密度」ともいうものがボトルネックになっている。 


・オートー・フォン・ビスマルクいわく、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」切れ味の悪い自己流の理論をなぎなたのように振り回しては、周りも自分も傷つけている人が少なくありませんが、こういう人は論語のいうように、数少ない知識と狭い範囲の自分の経験にだけ基づいた考え方に凝り固まってしまっているケースが多い 


・成長するとは未来に向けて身を投じた結果得られるものであるそれまで自分が知らなかったロジックで、自分のしたことの意味・価値を説明できるようになることが成長なので、「あらかじめ僕はこのように成長します」と宣言することはできない。 


・読書はつまみ食いではいけない。それをやるには時間が少なすぎるある領域について、一定の知識を得ようと思うと、最低でも5冊程度の入門書と5冊程度の専門書、で計10冊程度は本を読まないといけない。一方で人間が一分間に読める文字数はせいぜい200400文字であり、ビジネス書は1012万字あるので、振り返りも含めて合計6時間は必要。 


・心地よいインプットに用心する心理学者アーヴィング・ジャニオスの研究成果では、「ピッグス湾事件やヴェトナム戦争など、同質性の高い人間が集まると、彼らがいかに優秀でも貧弱な意思決定がなされる」ことがわかっている。同様に、似たような意見や思考に関するインプットにばかり注力している人間は知的生産性を下げかねない。 


・人と会うのは独学のためにとても勉強になる本を一冊丸ごと読むよりも、本を深く理解している人から、いまの自分にとって重要な部分をチョイスして教えてもらった方がはるかに効率がいいし、質問の機会さえ与えられる。吉田松陰は、20代のときに名士を訪れて面会したらしい。 


・インプットは短期的な目線でよいクランボルツの調査からは、成功した人の共通項は「さまざまな出会いや偶然を前向きに楽しめること」だけである。(キャリアは予測できない)今ここで今ここで役に立つ、とか、面白い!といった刹那的な選好に沿ってインプットするのがイノベーションにとっても役に立つ。 


・アイデアの質に最も影響を与えるのはアイデアの量である。ピカソ2万点もの作品を残しているし、アインシュタイン240本の論文を書き、バッハは毎週カンタータを作曲して、エジソン1000件以上の特許を申請した。必ずしも彼らのアウトプットのすべてが傑作であるわけではない。 


・本の読み方 気になったところに、とりあえずアンダーラインをひく②1日後、アンダーラインを中心に読んでやはり面白い、の部分には付箋を貼る③付箋を貼った個所を読んで後々参照しそうな箇所をえり抜いてエバーノートに転記